水玉が浮き出たベルベット(繊研新聞)

2008.05.12

繊研新聞 2008年 5月12日
09年春夏テキスタイル
自然な光や優しい手触り
09年春夏テキスタイルは、糸や織り、加工の組み合わせで新鮮さを出した生地が広がっている。JFW-JC(東京発日本ファッションウイークージャパン・クリエーション)、CBF(クリエーション・ビジネス・フォーラム)、東海染工の総合素材展「イデアトーカイ」、テキスタイルネットワーク展で目を引いた生地を集めた。
?(山崎ビロード)水玉がポコポコと浮き出たベルベットは、毛足の長いパイルが新しい。塩縮加工とオパール加工を同時にすることで柄によって凹凸が出る。
繊研新聞20,512


09年春夏テキスタイル(繊研新聞)

2008.04.12

繊研新聞2008、4月12日
さりげなくシンプル
09年春夏のテキスタイルはぐっとシンプルになりそうだ。無地の進化版と言えそうな、さりげない生地を求める声が強く、微妙な凹凸や光沢を持たせながらも、あくまで”やりすぎない”見せ方が欠かせない。使いやすい雰囲気たっぷりに、軽く仕上げるのが主流だ。大げさな装飾が減る中で、大事になるのが微妙な凹凸。外見の面白さを強調して、春夏のベルベットも増えそうだ。しなやかなシルクと涼感のあるリネンの袋織りは、その中間を切り揃えるベルベットにする前の段階を生かした素材。二つの素材の収縮率の違いから、染めるときに自然なシワが生まれる。(山崎ビロード)繊研新聞20,420


開発素材をストールや小物に(繊研新聞)

2007.10.31

福井県織物構造改善工業組合展示会
草木染めのベルベット、和紙を漉き込んだ織物。
福井県織物構造改善工業組合は08年縲鰀09年秋冬向け「ふくい織物展示求評会」を東京で開いた。ファッションデザイナーの池本紫さんがコーディネートした2次製品やストール、バッグなどで素材や手法の目新しさを訴求した。
山崎ビロードはシルク100%やシルク・レーヨン複合の草木染めベルベットを作った。茜や山桃、藍などで天然の草木の組み合わせで虹の7色を表現する。媒染の種類により一つの染料から色を変化させることもできる。


福井の繊維普及へ活動10年(日刊県民福井)

2007.10.28

日刊県民福井 2007年10月28日
県内の繊維業者団体「布のえき」
情報交換や発表会
草木染で世界舞台展望も
ビロードやレース、ジャカードなど県内の繊維業者でつくる団体「布のえき」が結成10年目を迎えた。4年前から年2回、東京で新商品などを発表し、さまざまな個性を持つ福井の繊維普及の一躍を担ってきた。ことしも10月上旬に、発表会を開催。2年前まで「布のえき」会長も務めたビロード製造・販売「山崎ビロード」の取締役、山崎昌ニさんは「おもしろい、不思議なものを作ってきました」と活動歴を振り返る。


「世界に認知を」活動10年(中日新聞)

2007.10.22

中日新聞 2007年10月22日
福井の繊維普及に力「布のえき」
中国製品台頭 次世代へ新たな取り組みも
「布のえき」は仕事にこだわりを持つ繊維業者に山崎さんが呼び掛けて1997年発足。国内だけでなく、世界で福井の繊維が認知されるのを目標に、情報交換、合同発表会を開いてきた。ことしも東京都港区の「ふくい南青山291」で商談会を開催。この10年間の売れ筋商品を中心に新商品を含む約70種を持参した。


新たな素材への挑戦を繰り返す(FLOM)

2007.09.25

月刊フロム2007年10月号
デザイナーの難題に応え続け織りの技術に磨きをかける
山崎ビロードの創業は1962年。山崎会長が織機4台で始めた会社です。
創業当時より商社を主な取引先とする賃加工一本だった同社でしたが、1988年、その商社からの紹介でパリ・コレに参加する有名ブランドのデザイナーとの直接取引きも始まりました・
「デザイナーとの仕事は、世の中にないものを作らんとあかんで難しい」と語る山崎会長。その難しさは単に技術面だけではありませんでした。3ヶ月という短い期間で企画から納品までこなさなければならないのです。デザイナー向けの生地を織るために、既存脚向けの納品を遅らせることになり、何度も頭を下げに行ったこともありました。そのため、周囲からは「止めておけ」と言われたこともあったとか。
しかし、山崎会長は止めませんでした。「さじを投げたいと思ったこともあるが、デザイナーから”山崎さんならできる”と言われるとやる気が出てくるんや。それに東京コレクションに招待されたりしたとき、そこで私が手がけた生地が服となって30着ほど出てくる。このときの感動ときたら・・・。またやる気を起させてくれるわな」
以前はデザイナーからこんな風合いの生地が欲しいと依頼を受け、それに応える感じでしたが、最近では、同社から提案することもあるといいます。山崎ビロードの織りの技術はデザイナーと一緒に生地の風合いなどを研究してきたことでここまで育てられたと山崎会長は感じています。


世界に一つのストール(日本繊維新聞)

2007.09.20

日本繊維新聞 2007年9月20日
草木染めで販路開拓
ベルベットの第一人者山崎昌ニさん


色や手触りの微妙な変化(繊研新聞)

2007.04.17

繊研新聞2007年4月17日
テキスタイルグループ「布のえき」
光の乱反射 波立つ表面
福井県のテキスタイルグループ「布のえき」は08年春夏へ向け、定番の柄や手触りを進化させた生地を作った。
ウールでベルベットを作るのは難しいが、さらに難しいポリウレタンを入れたタイプ(写真2)が出た。ストレッチ糸をよこ糸の一部に差したことで、透ける基布が部分的に収縮するおもしろさと、パイル部分のウールの凸凹が際立つ。


他にない物あきらめない(繊研新聞)

2007.02.05

繊研新聞2007年2月5日
ここに技あり
リネン、ウールもベルベットに
優雅な光沢で最高級の織物として君臨するベルベット。最近は街着にも定着し、身近な雰囲気を増す傾向にある。伝統の枠に納まらず、ファッション素材として発展する間に、世界で知られ始めた名前がある。福井の山崎ビロードだ。
本物の商品開発
リネン100%のベルベット。伸度が低く、どんな織物にするのも難易度が高い麻を、山崎ビロードがベルベットとして完成させたのは昨年のことだ。足掛け3年。糸に微細な傷があり、切れやすく、織機がまともに動かない。織機の改良から、糊やオイルの品種の変更など、10センチの織物にするまで3ヶ月かかった。糸をかけてはすぐ止まる織機の前に一日中、立っていたら、どうなるか。「全部、引きちぎって、破り捨てたくなる」と、山崎昌ニ会長は苦笑する。しかし、新しい素材に取り組む時はいつも同じことの繰り返しだ。頭を冷やし、織機から離れている間に、「おっかあ(夫人)が、糸をつなぎ直してくれている」。最も身近で優秀な技術者である夫人との二人三脚で、45年近い歳月をベルベット作りに専念してきた。
リネンの前にはウールを完成させている。その前は綿だ。もともと長繊維の産地で、準備から染色まで、節のある短繊維は得意ではないが、緯糸だけを変える程度では、「本物の商品開発」にはならない。安価な中国製品などと一線を画す必要もある。ナイロンやポリエステルのマイクロファイバーなど、最先端の合繊も含めて、本場と言われるイタリアでも、まず使われていない素材への挑戦を重ねた。
賃加工が全盛の時代でも、試織に5、6台を割きながら、「他にない」物に挑んできた。オパールもリネンも、さまざまな難しい組み合わせを、染色や加工を担う技術者たちが嫌がらずに、一緒に物作りをしてくれた結果だと言う。「すべては、素晴らしい人々とのつながり」。そんな思いを強めながら、新たな草木染めに向かう。


産地に意欲的な動き(繊研新聞)

2006.08.03

繊研新聞2007年8月3日
日本の素材づくり
”スーパーフラット”にも共通点
アナログを支える
「スーパーフラット」という言葉が話題になっている。意味は、伝統的な日本画とアニメーションのセル画に共通して見られる造形上の特徴を表現した概念であり、最近の海外からの日本文化の評価にも使われる。
ファッションの上でもどこか共通点を感じる。フラットなものの見方は、複雑に入り組んだ部分をもシンプルに分かりやすく表現するが、アニメーションのセル画のようにわずかな動作の流れを一枚一枚描くことにより、繊細な動作も躍動感をも表すことができる、いわばアナログの世界を大切にする、心と技術がデジタルを支えていると言えよう。
日本の素材作りもテクノロジーの観点から高い評価を受けている。これは科学や化学の研究の成果も大きいが、産地の人々が伝え磨いてきた技術を、今、フラットな考え方で周囲の意見や市場を見聞きし、経験や勘を働かせるというアナログ的な方法への評価でもある。
福井県の越前市中津山地区は古くから日本有数の羽二重の産地であったが、その中でベルベットの生産に挑んだのが山崎ビロードの創業者、山崎昌ニ氏。会長でありデザイナーの肩書きも持つ。ベルベットをあえて「ビロード」と呼ぶところに氏のこだわりを感じる。フラットな企業理念は、新しいものへの挑戦に意欲的でもある。新しい触感で今後が期待されるナイロン(メリル)を使ったベルベットは、VとWの打ち込みでその効果や手触り感が異なり、さらに研究を重ねている。
新植物繊維として注目されている竹や紙は以前より関心があり、地元の名産でもある手漉きの和紙を組み合わせたレーヨンベルベットはニューヨークの近代美術館に永久保存されている。



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