製造技術

薄さを極め、世界最軽量に

世界の中でも特に軽くて薄いベルベットを極めてみました。従来のベルベットのイメージからは想像できない風合いになっています。以前にベルベットのテレフォンカードも作成したこともあります。

ペーパーベルベット(#2032)
ベビーベルベット(#2840,#2840W)
ベビーベルベット２(#2832,#2832W）

また、一般的なクラシックタイプベルベットも、弊社の場合は細めの糸を使うことで比較的薄めになっています。主な定番はダルのレーヨンを使用し、落ち着いた雰囲気の「フラットベルベット」と、ブライトのレーヨンを使用し、豪華な感じのある「プレーンベルベット」です。

フラットベルベット(#7200,#7244)
プレーンベルベット(#7644)
コットンベルベット(#510)
ファインコットンベルベット(CO5500)

強撚のポリエステルをベース（グランド）にした生地です。軽くて扱いやすいのが特長です。ジョーゼットベルベットでもパイルの糸の種類や織り方によって、さらに細かく分類されます。

オパール用(#1200,#1244)
無地、あるいはシャンブレー用(#8004,#8044)
オールポリエステル(#AP-01,#AP-01W)

さまざまな加工に挑戦

ベルベットは立体的な構造をしていますので、いろんな面白い加工をすることが出来ます。加工方法で表情がガラッと変わってしまいます。オパール加工でも、さらに塩縮をかけることで生地を縮ませたり、別な素材を使って二重にオパールをかけることも出来ます。和紙貼り付け、マーブリング加工、コーティングなどの加工もベルベットに施すことが出来ます。また、糸の素材をかえることで、ベルベットの手触りは劇的に変わります。パイルを全てフィルムにすることで、強烈な印象のベルベット、マシュマロのような風合いのベルベットなども扱っています。

ロングパイルベルベット（#8004SLP,#5800SLP,#1350L）
シルクロングパイルベルベット9350L

新しい生地をつくる上で、加工場とのコラボレーションというのは、不可欠なものです。1998年にはニューヨークの近代美術館での「Structure and Surface」という日本の生地を特集した展示会に私たちのベルベットが出展されました。この生地は加工場との協力によりつくりあげたもので、表面に和紙を水玉柄のように貼り付けたものです。そこの加工場さんは 生地にいろいろなものを貼り付けるのが得意で、和紙の他にも石やボルトといったものまで貼り付けることをされていました。その当時、それらのサンプルを見て大変に驚いた記憶があります。

この加工場に限らず、特殊な加工をされる職人さんというのは、まだまだいっぱいいらっしゃいます。例えば、墨流し、有松絞り、ポリエステルを溶かしてしまうような加工、特定の糸を収縮させるような加工など、 このような職人さんの協力なしでは新しい生地を生み出すことは出来ないと言っても過言ではないかもしれません。